海がきこえる

僕の好きなジブリランキング第三位は「海がきこえる」、めっちゃエモくて好き。
宮崎駿と鈴木敏夫が関わっていない、ジブリの新人のみで制作した作品で知名度もジブリの中では低いみたい。

ナウシカとか千と千尋は金ローでよくやっているけど、放映当時の時代が寛容だったのか、海がきこえるでは未成年の飲酒シーンがあるためあまり地上波はできないとか。

あらすじは大学で上京した主人公が初めての夏休みの帰省中に高校時代を思い出す青春ものなんだけど、終始エモい。エモいしか出てこない。

学生時代、海がきこえるが好きなんだよねって、ジブリ好きの女の子に話したら
「その映画嫌い」
って言われた。

「なんで?」って聞くと「あれって要するに、可愛い女の子は何しても許されるって話でしょ?」って言っていた。

なるほど、言われてみれば確かに。
物語の内容としてはただ見た目が良いってだけのヒロインに振り回されているだけってことに、海がきこえるの主人公とその親友同様、僕も全然気づいていなかった。

男女での作品の見方って違うんだなって思った。

学生時代付き合っていた彼女と「秒速5センチメートル」を見たことがある。
僕は何度か見たことがあって好きな内容だったんだけど、その時の彼女が言った。

「この女の子が、なんでこの男の子を好きになるのかよくわからない…」

なるほど、言われてみれば確かに?
やっぱり好きになるきっかけ、特徴(身長だったり見た目だったり)がないと女子は納得しないのかな…リアリティある感想だなと思ったのを覚えている。

男女によって作品への目線って違うんだなぁって、この頃から意識し始めたのかも。